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コラム

2024.12.23

通信制高校のスクーリングとは?目的や内容、回数を解説

通信制高校の特徴の代表とも言える、スクーリング(面接授業)。「調べるとよく出てくるワードだけど、実際に何をするの?」「どうして行かなくちゃダメなの?」と考えている人もいるのではないでしょうか。

今回は、スクーリングとは基本的にどんなものかをご紹介します。またその上でさまざまなスクーリングの形態(コース)があることもお伝えしますので、「自分に合ったスクーリングはどんなものか?」についても、一緒に考えてみてください。

スクーリング(面接授業)とは?

そもそもスクーリングとは、実際に登校して対面しながら授業を受けることです。登校する場所は、通信制高校を運営する学校や、その学校と提携するサポート校やスクーリング会場などです。

通信制高校ではオンライン授業や自習、レポート作成などの自宅学習がメインですが、こうして定期的に学校へ行って直接指導を受けられるのがスクーリングなのです。

スクーリングの目的

どうして直接指導を受けるのが大切なのでしょうか。自宅学習では、自分だけでは理解しきれないことが出てくるでしょう。そうなると、レポート作成やテスト勉強でも立ち止まってしまうかもしれません。

そのような分からない箇所を直接先生に聞けば、グンと理解度を深めることができるのです。「こんな基本的なことを聞いたら怒られるかな……」と不安になる必要はありません。先生は喜んで教えてくれるでしょう。大学進学などに向けて必要な学習も、直接サポートしてもらえます。

スクーリングのメリット

通信制高校では自宅学習の時間が多い分、先生や生徒とコミュニケーションを取る機会は貴重です。スクーリングは、そんな交流のチャンスもある大切な場所なのです。こうしたスクーリングで友達ができ、登校するのが楽しみになる生徒も多いようです。

静かに勉強したり、自分のペースで学習を進めたりできることに、通信制高校の意味を見いだす人もいるでしょう。それに加えて、定期的に登校できるというこのスタイルも大きなメリットです。外へ出たり友達と話したりする時間は、良いリフレッシュになるのではないでしょうか。

もちろん、「高校生活は静かに過ごしたい」と考える人は、無理に友達を作る必要はありません。自分が勉強を続けやすい環境を優先しましょう。

スクーリングが必要な回数は?

1単位を取るために必要なレポート提出とスクーリングの回数は、教科・科目ごとで決まっています。こちらは、学習指導要領で定められた全国共通のものです。

各教科・科目面接指導(単位時間)添削指導(回数・通数)
国語・地理歴史・公民・数学13
理科43
保健体育(体育)51
保健体育(保健)13
芸術・外国語43
家庭・情報・専門教科科目2~82~3

体育や芸術・外国語など実技を伴うものは、レポートよりもスクーリングの回数の方が多くなっています。

また、通信制高校を卒業するには「特別活動」と呼ばれるものにも参加し、30単位以上を取る必要があります。特別活動にはホームルームや運動会、文化祭の他、校外学習やボランティア活動なども含まれます。

スクーリングに行く際の服装は?

学校によっては制服のあるところもありますが、私服登校としている通信制高校が一般的です。そのためスクーリングの際も、基本的には服装に指定はありません。しかし、授業や行事の内容によっては、適した服装で参加するとよいでしょう。

例えば、体を動かす体育や家庭科の実習では、服装を指定されることもあります。指定されなくても、動きやすい格好で臨むのがおすすめです。

また、入学式や卒業式などのかしこまった場所では、フォーマルな格好で出席する人が多いようです。指定の制服の他、スーツや、制服風の落ち着いたジャケットやパンツ、スカートなどを合わせた、いわゆる「なんちゃって制服」を着る人が多いようです。

通信制高校のスクーリングの形態は?

「スクーリング」と一言で言っても、さまざまなスタイルやコースがあります。登校頻度や出席する会場、授業の受け方など幅広い種類があるため、自分の目指す高校生活をイメージして選ぶと良いでしょう。

通学型

週1~5日と比較的高い頻度で登校するスタイルです。選べる日数は学校によって異なりますが、もし週5日コースを選べば、全日制高校にとても近い形で授業を受けられることになります。なお、日数だけでなく「午前のみ」「午後のみ」「○時間目のみ」などと時間単位で選べる学校やコースもあります。

「なるべく規則正しい生活をしたい」「アルバイトの日と登校する日など、学習スタイルを曜日で明確に分けたい」といったように生活リズムを整えたい人にはおすすめです。また、「一人だけで勉強するのは自信がない」「友達と過ごす時間を増やしたい」など、勉強方法や友達との過ごし方はどんなものがいいかも考えてみましょう。

集中型

夏季や冬季、連休などのまとまった時間を確保しやすいシーズンに、集中して通学するスタイルです。1日あたりの授業数が多く設けられ、連日の登校となるため、年間の登校日数をかなり少なく抑えられます。

すでに社会人として仕事している人や、スポーツや芸能といった勉強以外のことに打ち込んでいる人にはおすすめです。

合宿型

指定された日や場所へ登校し、泊まりながら短期集中で対面授業を受けるスタイルです。1日あたりの授業時間が長く、スクーリング料金の他にも交通費や合宿費がかかり、少々負担は大きいかもしれません。また合宿の日は他の生徒と過ごす時間も長くなるため、集団生活や環境の変化に苦手意識がある人は注意が必要です。

しかし、スクーリングの日数は集中型よりも少ないのは大きなメリットです。また、いつもと違う環境で過ごすため、新鮮な気持ちで勉強を楽しむことができるでしょう。

その他のスクーリング

通信制高校の中には、他にもさまざまなスクーリング形態を設けるところもあります。例えば、過去の講義の録画映像を会場で視聴する「ビデオ・スクーリング」、過去の講義の録画映像をWeb上で視聴する「オンデマンド・スクーリング」、親子で参加できる「親子スクーリング」、20歳以上が対象の「成人スクーリング」など。

興味のある通信制高校を見つけたら、どんなスクーリングがあるか調べてみましょう。

通信制高校なら、開志創造高等学校

開志創造高校は、4つの大学、34つの専門学校、2つの高校のノウハウと約50年の教育実績をベースにした広域通信制高校です。

教育理念「開志・自律・創造」のもと、自ら問題を発見・解決し、新たな視点・価値を創造できる人材の育成を目指し、職業探求専攻、高校・大学連携専攻、アニメ・マンガ専攻、eスポーツ専攻、アスリート専攻など、8つの専攻を展開しております。

また、高校生活に関する相談はスクールカウンセラーが、学び・進路に関する相談は担任、職員しっかりとサポートする体制により、進路未決定率0%を実現します。

まとめ

通信制高校を卒業するためには、スクーリングへの出席が欠かせません。しかしこれまでご紹介したように、基本的なことを押さえればクリアできるでしょう。また自分にあったコースやスタイルを選ぶのも大切です。

「自宅学習と対面授業の両方ができる」という通信制高校ならではの勉強スタイルを、ぜひ楽しんでください。