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コラム

2025.02.20
高卒資格

通信制高校で高卒資格を取得する条件は?高卒認定の違いも徹底解説!

「高校卒業資格と高卒認定資格、何が違うの?」高卒資格について調べているうちに、その違いがよく分からずに、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

このコラムでは、高校卒業資格と高卒認定資格の違いについて説明し、高校卒業資格のメリットについても取り上げます。

高卒資格と高卒認定の違いは何?

ここからは高卒資格と高卒認定の違いについて、大きく分けて4つの違いを詳しく紹介します。

最終学歴

高卒資格と高卒認定の最大の違いは、「最終学歴がどこか」ということでしょう。

まず高卒資格は、「高校を卒業している」という証明の資格です。

一方で高卒認定は、あくまで高校卒業と同等の学力があると認定されるための資格。取得すれば大学や短大、専門学校などへの受験資格を得ることができますが、進学などしなければ、最終学歴は「中学卒業(中卒)」なのです。もちろん、履歴書などに「高校卒業」と記載することはできません。

取得の条件

高卒資格と高卒認定は、取得の条件が異なります。

高卒資格は、以下の3項目の条件を満たすことで取得できます。

全日制の課程の場合は「3年」、定時制の課程および通信制の課程の場合は「各学校が定める3年以上の期間」在学していること

◆「高等学校学習指導要領」で定められた必履修科目を履修し、かつ、各学校が定める教科・科目の「履修」または「単位の修得」をしていること

◆各学校が定める74単位以上の必要な単位数を修得していること[2] 

一方、高卒認定の取得条件はいたってシンプル。年2回(8月・11月)実施される高卒認定試験を受け、8〜9科目に合格すれば取得できます。

取得までの期間

高卒資格と高卒認定では、取得するまでの期間も異なります。高卒資格を取るには、最低3年の年月がかかります。学校教育法では、高校卒業の条件として「3年以上在籍すること」が定められているからです。

一方、高卒認定は短い期間で取ることが可能です。というのも、年2回実施される高卒認定試験で8〜9科目に合格すれば取得できるからです。そのため、必ずしもどこかに所属する必要はありません。独学する、塾に通うなど、自分にあったスタイルで勉強を進めて試験に合格すればOK。満16歳以上なら、いつからでも挑戦できます。

取得のためにかかる費用

高卒資格と高卒認定では、費用も変わります。まず高卒資格を取るには、全日制・定時制・通信制など、どこかしらの高校に入学して卒業する必要があります。そのため授業料などが発生するのです。しかし、文部科学省の「高等学校等就学支援金制度」を活用すれば、授業料の負担を減らすことができます。

一方、高卒認定を取るために必ず発生するのは、高卒認定試験の受験料のみ。もちろん試験対策のためのテキストや塾の授業料などがかかる可能性があるため、一人ひとりの勉強方法によって異なります。しかし比較的、高卒認定の方が費用を安く抑えられるでしょう。

通信制高校で高校卒業資格を取得する条件

高校卒業資格の条件は、上記で3つ紹介していますが、一言で言えば、「最低3年間在籍し、各学校で定められた卒業条件を満たしながら単位を取ること」です。ここからは、その3項目をさらにかみ砕いて説明します。

規定の期間を全うすること

高校卒業の条件の一つ目は、全日制の課程の場合は「3年」、定時制の課程および通信制の課程の場合は「各学校が定める3年以上の期間」在学していること。

ここで重要なのは、高校には単位修得における制度が2種類あることです。一般的に通信制高校で用いられているのは「単位制」。上記で触れているように最低3年の在籍期間は必要ですが、学年という概念が薄く、留年などの心配もありません。

もう一つは、全日制高校で一般的に導入される「学年制」。3つの学年に分かれているため、全日制高校では3年の在籍期間が必要になります。そう考えると、留年の心配のない通信制高校は自分のペースで卒業を目指すことができます。

<h3>決められた履修や単位を取ること</h3>

二つ目の条件は、「高等学校学習指導要領」で定められた必履修科目を履修し、かつ、各学校が定める教科・科目の「履修」または「単位の修得」をしていること。

さらに言えば、履修や単位修得の条件は、「学年制」か「単位制」かによっても異なります。学年制の高校では、3つの学年ごとに履修科目や修得すべき単位を定めています。対して、通信制高校が一般に設けている「単位制」では、こちらは卒業までに指定の単位や条件を満たせばOKです。

74単位以上を修得すること

三つ目の条件は、各学校が定める74単位以上の必要な単位数を修得していること。なお、この他に、特別活動に30単位時間以上参加することも求められるため、あらかじめ認識しておくと良いでしょう。

ちなみに、全日制高校から編入・転入した場合、前に在籍していた高校で修得した単位を引き継いで、74単位に含めることができます。ただし、以前の高校で自分が修得した単位は、中退や編入、転入した時期によっても異なります。

高卒資格を取るメリットは?

高卒資格と高卒認定、それぞれに魅力がありますが、本コラムでは、高卒資格を取得することをおすすめします。

高校卒業資格を取るメリットは、以下の3つが挙げられます。ここでのポイントは、「最終学歴」と「高校生活での体験」と言えるでしょう。3つのメリットについて、詳しく説明していきます。

「高校卒業」を名乗れる

第一のメリットは、やはり何と言っても、最終学歴を「高校卒業(高卒)」と言えるところにあるでしょう。

例えば高卒認定資格を取っても学歴は中学卒業であるため、就職試験で応募資格に「高校卒業」と指定している企業へは応募できません。また就職後に、給与ランクで学歴を基準とする企業もまだまだ珍しくありません。希望の企業に就職できたとしても、収入面で周りと差がついてしまう可能性があります。

そう考えると「高校卒業」を名乗れる高卒資格はより安心できそうです。

勉強に向き合える時間がある

入学する高校によって勉強のスタイルはさまざまです。しかし、3年もしくは3年以上にわたってじっくりと勉強に向き合えるのは、高校卒業までの大きな経験となるでしょう。

高卒認定資格を取るためにも試験勉強は欠かせませんが、試験に必要な科目以外を学ぶ機会は、高校生活を送るよりは少ない傾向にあります。また試験勉強も周りに先生などがいないため、かなり自己管理しながら勉強を進めなければなりません。

一度社会に出ると、仕事をこなしながら、まとまった時間を作って勉強しようとするのはなかなか難しいものです。その後進学しないのであれば、なおのこと高校生活は勉強に一本集中できる最後の期間となるでしょう。

高校生活で勉強以外のことも経験できる

高校卒業までの期間は、勉強以外に何かに一生懸命になれる大事な時期でもあります。特に就職試験などでは、学習の成績以外に「学校生活でどのようなことを経験したか」を質問されることも珍しくありません。

例えば、部活で優秀な成績をおさめるためにどのような努力をしたか。また、文化祭などで友人とどのようにコミュニケーションを取って成功させたか。あくまで一例ですが、このように目の前の目標に向かって行動する経験はとても貴重なものです。面接などで問われるだけでなく、自分自身が社会で活躍するための大きな糧になります。

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開志創造高校は、4つの大学、34つの専門学校、2つの高校のノウハウと約50年の教育実績をベースにした広域通信制高校です。

教育理念「開志・自律・創造」のもと、自ら問題を発見・解決し、新たな視点・価値を創造できる人材の育成を目指し、職業探求専攻、高校・大学連携専攻、アニメ・マンガ専攻、eスポーツ専攻、アスリート専攻など、8つの専攻を展開しております。

また、高校生活に関する相談はスクールカウンセラーが、学び・進路に関する相談は担任、職員しっかりとサポートする体制により、進路未決定率0%を実現します。

まとめ

高校卒業資格と、高卒認定資格の違いについてお話しました。もちろんこの二つに優劣などなく、役割が違うというだけです。自分の目指す姿にはどちらが適しているのか、自分の生活スタイルや経済面ではどちらが向いているのか。その点を考えれば、取得すべき資格が見えるはずです。