コラム
広域通信制高校とは?狭域通信制高校との違いや選び方のポイントなどを解説!

通信制高校について調べる中で、「広域通信制高校」「狭域通信制高校」という2種類の高校があることに気付いた人も多いのではないでしょうか。
文字からも分かるかもしれませんが、この2種類の最も大きな違いは、入学できる生徒が住む「地域の広さ」です。しかし、そこから派生して、他にもおさえておきたい特長などがあります。
本コラムでは、「広域通信制高校と狭域通信制高校のどちらを選ぶべきか」などのポイントも取り上げていきます。
目次
広域通信制高校の特長とは?
まず、広域通信制高校にはどんな特長があるかを説明します。
複数の都道府県から入学できる
広域通信制高校は3つ以上の都道府県から入学・通学することができます。もちろん全国ではありませんが、居住する地域に左右されず、希望の高校を選びやすいことがメリットと言えるでしょう。ちなみにこの広域通信制高校は、基本的に私立です。
校舎やサポート校など、通える拠点が多い
複数の都道府県から入学できるよう、校舎(キャンパス)やスクーリング会場を何ヶ所かで設けているところも多く見られます。地域によってはそういった拠点がない場合もありますが、提携する協力校や学習センターなどの教育機関(サテライト施設)で学習サポートを行うことも珍しくありません。このような環境が整っているため、普段はサポート校など提携する機関に通い、年に数回スクーリングすれば卒業できるのです。
生徒へのサポート体制が厚い
広域通信制高校は私立に多く、サポート体制が充実しています。例えば不登校や生活リズムの崩れの改善を支えたり、難関大学受験に向けた学習支援を行ったりなどさまざま。基本科目だけでなく、マンガやアニメ、eスポーツといった珍しい授業やカリキュラムを組む学校も多数あります。そのため、希望の進路に向け、安心して通信制高校を選ぶ生徒も増えているようです。
広域通信制高校と狭域通信制高校の違いは何?
ここまで、広域通信制高校にはどんな特長があるのかに触れました。その上で、狭域通信制高校とは何が違うのかを説明します。
入学できる地域の範囲が違う
改めて、まず大きく違うのは、入学できる生徒の住む地域(都道府県)の範囲です。
種類 | 入学できる地域 |
---|---|
広域通信制高校 | 3都道府県以上 |
狭域通信制高校 | 学校のある都道府県+隣接する1都道府県(計2都道府県) |
広域通信制高校は3都道府県以上から入学できますが、狭域通信制高校は、学校の所在地である都道府県と、隣接する1都道府県からのみ入学可能です。また私立の多くが広域通信制高校に対し、公立は狭域通信制高校であることが一般的です。
校舎などの通える場所が違う
自宅学習をメインとするコースも多い通信制高校ですが、広域か狭域かによって、日々のサポートやスクーリングを活用できる拠点にも差が出ます。
広域通信制高校では近隣地域や全国各地にサポート校などのサテライト施設を設けていますが、狭域通信制高校の場合、本校のみを拠点として、スクーリング会場もこの1ヶ所とする学校がほとんどです。
もちろんスクーリング時に本校へ行けば問題ないですが、サテライト施設では、日々のサポートも受けることができます。生活面や経済面の理由で「年に数回のスクーリングもできるだけ近くの場所へ行きたい」という人は注意が必要です。
学習・生活面でのサポート体制が違う
広域通信制高校は私立が多く、狭域通信制高校は公立が多いということから、日々のサポート体制・学習環境にも違いが見られます。
一般的に私立では、いじめや不登校を経験した人や、体調面に不安のある人など、学校へ通いづらくなった人が安心して学校生活を送るための支援に注力しています。対して、公立の通信制高校は必要最小限の授業やカリキュラムが組まれ、学校生活の支援もシンプルです。その分、比較的公立は学費が安いことも特長の一つと言えるでしょう。
広域通信制高校と狭域通信制高校を選ぶ時のポイント
結論から言えば、広域通信制高校と狭域通信制高校、どちらが正解というものではありません。希望する学習スタイル・生活スタイル、目指している将来のイメージなど、一人ひとりで正解が異なるのです。
その点をおさえた上で、自分に合った通信制高校を選ぶためのポイントについて紹介します。
自分の学習スタイルで選ぶ
通信制高校では、インターネット上での授業を受けられる学校や、レポート作成が中心で定期的なスクーリングに参加する学校、週3~5回ほどの登校で先生や生徒同士の交流が多い学校……などなど、それぞれ特色が違います。
「いじめや不登校を経験したから、なるべく一人で静かに勉強したい」「通信制高校でも、先生や友達と過ごす時間がほしい」など、自分がどんなスタイルの学校生活を送りたいかを考えてみましょう。
経済面を考慮して選ぶ
広域通信制高校では広い地域から入学を受け入れています。中には、頻繁に通学しない分、年に5日程度の長期的なスクーリングや合宿を行う学校も。全国や各地域に会場があるのは便利です。しかし、長距離移動の交通費や宿泊費は、授業料とは別に発生します。
「家計を考慮して、なるべく費用を抑えたい」と考える人は、できるだけ自宅から近い高校に入学することも選択肢の一つでしょう。また広域通信制高校でも、なるべく近くのスクーリング会場やサポート校を設けている学校であれば安心です。
サポート体制で考えて選ぶ
通信制高校を希望する人にも、さまざまな将来像を持つ人がいるはずです。「こんな将来を歩みたい」と目標が明確な人も、「高校生活で将来の夢を見つけたい」と考える人もいるでしょう。一方で、学校側の特長もさまざま。大学進学支援に力を入れていたり、就職サポートが手厚かったり、将来の夢が見つかりそうなユニークな授業が豊富だったり……、と千差万別です。
また学習面や進路だけでなく、日頃の学校生活をサポートする学校も多数あります。自分の高校生活の心強い味方になってくれそうな高校を選ぶと良いでしょう。
通信制高校なら、開志創造高等学校
開志創造高校は、4つの大学、34つの専門学校、2つの高校のノウハウと約50年の教育実績をベースにした広域通信制高校です。
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また、高校生活に関する相談はスクールカウンセラーが、学び・進路に関する相談は担任、職員しっかりとサポートする体制により、進路未決定率0%を実現します。
まとめ
広域通信制高校と狭域通信制高校は、入学者の住む地域の範囲が違う点はもちろん、他にもさまざまな違いがあります。
学校へ通う頻度や距離、サポート体制など、一人ひとりに合った通信制高校へ通うことが一番です。まずは自分の気になる通信制高校が受け入れている地域を確認してみましょう。